廃車になった車は、どこに輸出されてるの?

廃車買取業者に車を買い取ってもらったけれど、その後車はどうなるんだろう?なんて疑問も多いと思います。もう使えない廃車を買い取ってどうするの?といった疑問にもお答えするために、買い取られた廃車の行方を説明します。

廃車になった車の輸出先

走行距離の多い車や事故車などは日本では廃車にする必要がありますが、海外ではまだまだ需要があります。特に日本の車は車検制度がきちんとしている理由から、日本車は安全だと考えられています。
アフリカやロシア、アジアへと輸出され、その国によって好まれる車の状態が変わりますので、需要に応じて輸出します。例えばケニアでは製造から7年経った自動車の輸入は関税が安いため、7年落ち以上の車を輸出します。ウガンダでは安価な車への需要が多く、輸入規制もないため傷やへこみがあってもそのままの状態での輸出が可能です。タンザニアでは製造から9年以上経った車は関税が安いため、9年以上落ちの車が好まれます。このように年式が古い車であっても、傷やへこみがある場合でも輸出が可能です。

どんな車種が人気があるの?

日本ではディーゼル規制バンやトラックなどが乗れなくなっていますが、ディーゼル車の方がエンジンの構造から故障がおこりにくいため、海外ではディーゼル車や商業車が好まれ、日本から多く輸出されています。
他にも人気の車種は国によって特徴があり、オシャレな色や車が人気で、スポーツカーの需要もあるニュージーランドでは、スカイラインやマーチ、フィットが人気です。ディーゼル車に需要が高いカナダではハイラックスサーフやハイエースバンといった大きめの車種が好まれ、年式も比較的古いものが輸入されます。ロシアでは輸入規制が厳しく、年式が若く事故歴がない車のみ輸入でき、アルファードやベルファイヤといった高級クラスの車が人気です。

輸出できない車はどうするの?

動く車であれば海外への輸出が可能ですが、動くことが出来ない不動車の場合は解体をします。解体の際に部品をきちんと取り外し、使えるものと使えないものに分け、まだ使用が可能なパーツは再販します。事故車であってもタイヤはホイルには損傷がない場合が多くまだまだ使用が可能です。ボディ部分のアルミや鉄も分別しリサイクルとして売却が出来ますので、車として海外に売ることが出来なかった場合でも用途は残されています。
廃車の買取を専門に行っている業者は、海外に販売する独自のルートを持っていますので、廃車にする車であっても買取をしてくれるのです。買い取られた車が海外でも活躍の場を見出せるというのは環境にも優しいと言えます。

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