廃車時にナンバープレートは残せるの?
今まで愛用していた車を手放す際、思い出にナンバープレートを残したいという方も大勢いらっしゃいます。ナンバープレートを手元に残すのは可能なのでしょうか?その理由や詳細、必要な手続きなども一緒に見ていきましょう。
ナンバープレートを手元に残せるの?
結論から言うと、廃車時にナンバープレートを手元に残すことは不可能です。廃車の手続きをする際、車を一時的に使えなくする「一時抹消登録」か、二度と使えなくする「永久抹消登録」のどちらかを選択することとなりますが、そのどちらも手続きの際にナンバープレートを陸運局に返納しなければなりません(軽自動車の場合は、軽自動車検査協会)。これは、ナンバープレートを偽造して使用する、という違法行為ができないようにするシステム・法律が採用されているからであり、残念ながらいかなる理由でもナンバープレートを手元に残すことはできません。
ナンバープレートを紛失したと嘘をついて、それが警察に突き止められた場合、重大な罪に問われるため絶対にやめましょう。
他の品を残すことはできないの?
先述の通り、ナンバープレートを手元に残すことは不可能ですが、車内のパーツに関しては構いません。たとえば、エンブレムやハンドル、ギアなどのパーツを手元に残しておくことは可能です。解体業者に解体してもらう際に、「このパーツは思い出として残しておきたい」と伝えておけば、きちんと残してくれます。ただ、業者によっては別料金が取られたり、対応していないところもあるので、見積もりを依頼する際に必ず確認しておきましょう。
ちなみに、ここ日本ではナンバープレートを残すことは不可能ですが、海外では、国によってはナンバープレートを手元に残すことは可能です。よく、カフェやダーツバーなどのインテリアで設置されているナンバープレートをよく見ると、海外のものばかりです。
車をまるごと残す方法もある
反対に、ナンバープレート以外の全ての部品を残す、つまり車をまるごと残すことも可能です。再度使えるようにする「一時抹消登録」はもちろんですが、二度と使えなくする「永久抹消登録」においても可能です。
通常、永久抹消登録を行う前に、業者に解体してもらって、解体報告記録がなされた日と移動報告番号をメモして陸運局に提出します。しかし、車をそのまま残したい場合は解体依頼をせず、車を置きたい場所に設置した状態の写真を撮って、写真とその使用用途を提出すれば、解体せずに車を手元に残すことも可能です。これで、お庭や室内のインテリアとして飾ったり、物置がわりに使用したりということが可能になります。
ナンバープレートを手元に残すことは、ここ日本では不可能ですが、他のパーツや車自体を残すことは可能なので、欲しい方はぜひ参考にしてください。