廃車か車検で迷ったら。廃車のタイミングっていつ?
車検の時期が近づくにつれて、もう一度車検に出すか廃車にするか悩むところです。車の寿命は意外にも長かった!廃車のタイミングをつかむことでお金が節約できるってご存知ですか?気になる廃車のタイミングについて説明します。
車の平均寿命
2009年に発表された車の平均寿命は「11.68年」です。この数字は1990年代の倍に伸びており、多くの人がこれまでより車を長く使用することを望んでいます。その理由には車の性能自体が向上して故障が少なくなり、短期間の使用で廃車にする必要がなくなったと考えられ、また近年の不況の影響から出費を抑える傾向にあり、自動車の買い替えを頻繁に行わない人が増えたというのもあります。買い替えを頻繁に行わなくなった影響で、これまで販売が中心であった自動車業者も車検や修理といったメンテナンスの分野に参入し、競争が過熱している状況から、格安車検といったものまで現れ、車の所有者は安く車検が受けられるようになっています。
平均寿命と車本来の寿命は違います!
先ほどの平均寿命というのは所有者が廃車を決めるタイミングであり、実際には車はまだ乗れる状態です。平均値ですので、数年ごとに車を乗り換えて楽しむ所有者や、まだ乗れる状態であるにも関わらず廃車を選択した所有者も含まれています。データから見る平均寿命はまだ車は動く状態であると考えていいでしょう。11年というデータが出ているからと言って乗れる車を廃車にしてしまってはもったいない状態です。
また、10年目の車検または10万キロの走行でエンジンベルトやその他の部品の交換のタイミングが来るため、11年で廃車にするとその交換費用を支払って、そのすぐ後に廃車しています。部品を交換するタイミングのぎりぎりまで乗って10年の直近で買い換えるか、15年がそれ以上といったように出来るだけ長く乗り続けたほうがお得です。
廃車を決めるタイミング
平均寿命11年と言う数字に踊らされている所有者は実際に多く、年数10年や走行距離10万キロといった具体的な数字を自分で決めて廃車をしていると言えます。実際には車はまだまだ動く状態で、最近の車であれば15万キロの走行があっても故障が無いことも多くありますので、車検
の時期が近づいたら平均寿命を考えずに車の状態をみて車検に出すか廃車にするかを決めることをおすすめします。
10年で10万キロの走行を超えていても、その先も乗り続けることを視野に入れて車検を考えて良いでしょう。15年や15万キロの走行で故障が見られた場合、その修理費を含めて検討してみるのが最善です。車検と廃車のタイミングを見極めることで大きな節約になります。